星と暦の研究室

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占いの基本

丙午(ひのえうま)とは? ― 1966年に出生数が4分の1減った迷信と、2026年

公開 2026.10.12 読む目安 約7分

2026年は「丙午(ひのえうま)」の年です。

「丙午の年に生まれた女性は気性が激しい」という迷信があり、前の丙午の1966年には、生まれた子どもの数がガクッと減りました。

この記事では、

  • 丙午とはなにか
  • 迷信はどこから来たのか
  • 明治と昭和の丙午に何が起きたか
  • 本当に火事は多かったのか
  • 2026年はどうなっているか

を、数字を見ながら追っていきます。

この記事のポイント

  • 丙午は干支の43番目。中国では丙午・丁未の2年が「国が乱れる年」とされた
  • 1966年は迷信で出生数が前年より25%減り、翌年は42%増えた
  • 2026年の上半期は、前の年よりわずかに増えている(速報)

丙午ってなに?

丙午は、干支(えと)の43番目です。

なぜ「火の年」なのか

陰陽五行では、

と、火が2つ重なります。ここから「火事の多い年」と言われるようになりました。

ポイント

占いの暦では、年の干支は1月1日ではなく立春で切り替わります。2026年の立春は2月4日なので、九星気学や四柱推命では、2026年1月生まれの人は前の年の「乙巳(きのとみ)」になります。

迷信はどこから来た?

もとは中国の考え方ですが、日本に来てから中身が変わっていきました。

中国では「国が乱れる2年」

中国で悪いとされたのは、丙午と次の丁未(ひのとひつじ)の2年セット。それも火事ではなく、国が乱れる年でした。

中国の学者たちの記録
  • 洪邁(こうまい)『容斎五筆』:「丙午・丁未の年には、中国は決まって変事にあう。国の中から乱れるか、外の敵に攻められる」と書き、漢の時代からの例を並べた
  • 柴望(さいぼう)『丙丁亀鑑』:1246年(これも丙午)、丙午・丁未の災い21回を集めて皇帝に差し出したが、宰相の機嫌をそこねて牢に入れられた
  • 清の『四庫全書』の解説:この本を、年の干支から禍福を引き出す「こじつけ」だと評している

丙午と丁未を合わせて「赤馬紅羊(せきばこうよう)」と呼ぶこともあります。丙・丁は火で赤、午は馬、未は羊だからです。

日本では「火事」と「女性」の話に

江戸時代の随筆『燕石雑志』には、「丙午の女は必ず男を食う」と世間で言われている、と書かれています。

八百屋お七

恋人に会いたくて放火したとされる「八百屋お七」も、丙午生まれと語られてきました。お七の話は人形浄瑠璃や草子(読みもの)になり、迷信が広まる一因になったといわれます。

明治の丙午(1906年)

明治39年の丙午では、出生数が前の年より約5万8000人(約4%)減りました。

年出生数
1905年145万2770人
1906年(丙午)139万4295人
1907年161万4472人

ただ、この減り方は、生まれるのを避けたからだけではないようです。

丙午生まれの女性たち

1906年生まれの女性が結婚の年ごろを迎えた大正の終わりから昭和の初めには、縁談がないことを悩んだ女性の悲しい事件が新聞で報じられました。こうした報道が、迷信を人々の記憶に強く残すことになりました。

昭和の丙午(1966年)

昭和41年の丙午では、減り方がずっと大きくなりました。

年出生数合計特殊出生率
1965年182万3697人2.14
1966年(丙午)136万0974人1.58
1967年193万5647人2.23

なぜ明治より大きく減ったのか

当時の厚生省の報告や、その後の研究では、こう見られています。

1964年ごろから、新聞・テレビ・雑誌が丙午をさかんに取り上げていたことも、影響したと考えられています。

丙午生まれの人は、その後どうなった?

慶應義塾大学の赤林英夫さんが、国の統計から1966年生まれのその後を調べています。

  • 同い年が少ないので、受験では国公立大学に進んだ割合が前後の年より高かった
  • 一方で、結婚した割合は、男女とも前後の年より低かった

1906年生まれの女性では、働いている人の割合が前後の年より高かった、ということも分かっています。どれも統計からの話で、迷信が当たったという意味ではありません。

本当に火事は多かった?

当時の消防白書で、全国の火事の件数を見てみます。

年出火件数死者
1964年4万9020件940人
1965年5万4157件965人
1966年(丙午)4万8057件1111人
1967年5万4506件1106人

江戸時代は?

江戸の主な大火15件を干支に直してみると、丙午の年は0件でした。

ただ、丙午は60年に1度なので、15件のうち丙午の年に当たるのは、ふつうでも平均0.25件です。これだけでは数が少なすぎて、多いとも少ないとも言えません。

令和の丙午(2026年)

では、2026年はどうでしょうか。

まず、前の年までの流れです。

そして、2026年の途中までの数字です。

気にする人は少なくなった

まとめ

丙午は、生まれた年の干支の2文字にすぎません。占いでは、年・月・日・時間まで合わせて見るのがふつうです。今年の方角の吉凶は、九星気学のツールで見られます。

九星気学で、今年と今月の吉方位を見る

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