占いの種類はとても多く、名前だけ並べても、何がどう違うのか分かりにくいものです。
でも、「何を読んでいるか」で分けると、ほとんどの占いは3つのグループに入ります。
この記事では、
- 占いを大きく3つに分ける
- それぞれの代表的な占いを、短く説明する
- 同じ暦が土台なのに、占いの結果が食い違うわけを見る
の順に進みます。
この記事のポイント
- 占いは、生年月日を読む「命」、偶然を読む「卜」、形を読む「相」の3つに分けられる
- 東洋の命術の多くは同じ干支の暦が土台。ただ、12で区切るか9で区切るかで別の占いになる
- 六曜などの暦注は、干支や節気で決まるものと、旧暦で計算しているものがある
占いは「何を読むか」で3つに分かれる
中国には、占いを分類する「五術(ごじゅつ)」という考え方があります。
山・医・命・相・卜の5つのうち、運命を占うのは命・卜・相の3つです(山は修行、医は医術)。
| 分類 | 何を読むか | 例 |
|---|---|---|
| 命(めい) | 生まれた年・月・日・時刻 | 四柱推命、九星気学、西洋占星術 |
| 卜(ぼく) | 占ったその時の偶然や時刻 | 易、タロット、おみくじ |
| 相(そう) | 目に見える形 | 手相、人相、風水、姓名判断 |
この3つに入らないものもあります。
- 暦注:六曜など、日ごとの吉凶。日本ではとても身近です
- そのほか:霊感で見る占い、血液型占いのような性格分類など
東洋の占いの材料:干支と九星
東洋の命術の多くは、同じ暦を材料にしています。先に2つだけ押さえておきます。
干支(かんし)=60通り
- 十干(じっかん):10個
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 - 十二支(じゅうにし):12個
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
この2つを1つずつ同時に進めて組み合わせると、60通りで一周します(甲子、乙丑…癸亥)。
60歳を「還暦」と呼ぶのは、生まれ年の干支に戻るからです。
- 始まり:中国の殷の時代に、日付を数えるのに使われていました。甲骨文字に、60の干支の表が残っています
- 年や月にも:使うようになったのは、戦国時代より後です
- 今も:日付の干支は、60日周期で途切れずに続いています。年にも干支があり、2026年は丙午(ひのえうま)です
ポイント
十干10個と十二支12個を組み合わせると、10日ごとに十二支が2つ余ります。
この余りを「空亡(くうぼう)」、算命学では「天中殺」と呼びます。余り方は6種類です(戌亥・申酉・午未・辰巳・寅卯・子丑)。
九星(きゅうせい)=9
古代中国の「洛書(らくしょ)」という図が元になっています。
- 3×3のマスに、1〜9を並べた図
- 縦・横・斜めのどれを足しても15になる
- 一白水星から九紫火星までの9つの星が、このマスを順番に移っていく
- 年ごとに1つずつ動くので、9年で一巡。2026年は一白水星の年
干支が「時間を数える」道具なのに対して、九星は8つの方位と中央の9マス、つまり空間の枠を使っているのが特徴です。
命術:生まれた瞬間を読む
生年月日(と時刻)から、その人の性格や運の流れを読む占いです。
東洋:干支が土台の占い
- 四柱推命
生まれた年・月・日・時の干支(8文字)で見る。
唐の時代の人物が祖とされ、宋の時代に大成されたといわれる。日本と中国では、解釈がかなり違うとされる - 算命学
生まれた年・月・日の干支で見る。「天中殺」という言葉で知られる - 六星占術
生まれた日の干支で見る。細木数子さんの占いとして、1980年代から広まった - 動物占い
1999年ごろにブーム。開発した団体は、四柱推命を元にしたと説明している
六星占術のしくみ(もう少し詳しく)
星(タイプ)の決め方
- 生年月日から「星数(運命数)」という1〜60の数を出す
- 解説書にある計算の例を確かめると、これは生まれた日の干支の番号(甲子=1、乙丑=2…)と一致した
| 星数 | 星 |
|---|---|
| 1〜10 | 土星人 |
| 11〜20 | 金星人 |
| 21〜30 | 火星人 |
| 31〜40 | 天王星人 |
| 41〜50 | 木星人 |
| 51〜60 | 水星人 |
60の干支を10ずつ6つに分けていて、上で書いた空亡の6種類と同じ分け方です。
+と−
生まれた年の十二支で決まります。子・寅・辰・午・申・戌の年なら+です。
運気の12年周期
種子 → 緑生 → 立花 → 健弱 → 達成 → 乱気 → 再会 → 財成 → 安定 → 陰影 → 停止 → 減退
- 大殺界:陰影・停止・減退の3年
- 中殺界:乱気
- 小殺界:健弱
星の名前について
土星・金星などの名前が付いていますが、実際の惑星の位置は使っていません。干支の6つのグループに付けた名前です。
東洋:干支以外が土台の占い
- 九星気学
生まれた年の九星(本命星)で見る。吉方位で有名。
九星の占いは日本では室町時代から流行し、今の「九星気学」の形にまとめられたのは大正時代とされる - 紫微斗数(しびとすう)
旧暦の生年月日と時刻から、実在しない星を12の部屋(十二宮)に並べて読む。10年ごとの運(大限)もある - 宿曜(すくよう)占星術
生まれた日に、月がいた位置で見る。インドの天文学が元。
経典は759年に唐で訳され、806年に空海が日本へ持ち帰った。経典は28宿だが、今の宿曜占星術は27宿で見る
西洋とインド
- 西洋占星術
生まれた瞬間の、実際の太陽・月・惑星の位置で見る。
雑誌の「12星座占い」は、生まれた日の太陽の星座だけを使う簡単な形 - 数秘術
生年月日の数字を、1桁になるまで足して見る。毎年の運(パーソナルイヤー)が1〜9で巡る - インド占星術
実際の天体の位置で見るが、星座の基準が西洋と約24°ずれている。
月の位置で27のナクシャトラに分け、運の時期は120年を惑星ごとに割り振る(ヴィムショッタリ・ダシャー) - マヤ暦占い
260日の暦(20×13)で見る。
「KIN(キン)」の番号で占うものは、1987年にアメリカで始まった「ドリームスペル」という新しい暦が元
ポイント
東洋の命術の多くは、暦の表があれば出せます。
西洋占星術とインド占星術は、実際の天体の位置を計算するのが大きな違いです。
卜術:問いの瞬間・偶然を読む
占ったその時に出た結果(カード、くじ、その時刻)を読む占いです。
「問いが生まれた瞬間に、答えも一緒に入っている」という考え方をします。
東洋
- 易(周易)
筮竹(ぜいちく)やコインで「卦(け)」を出して読む。
本文に「初めて占えば答えるが、何度も占うのは神を汚す」という意味の言葉があり、同じことを何度も占わないものとされてきた - 断易(五行易)
易の卦の6本の線に十二支を割り当て、五行の関係で判断する - 梅花心易
道具を使わず、占う年月日時や、まわりの物から数を取って卦を出す。中国の北宋の時代に完成したとされる - 奇門遁甲・大六壬・太乙神数
合わせて「三式(さんしき)」と呼ばれる、中国の三大占術。暦から盤を作る。
奇門遁甲は、方位を使う占いとして日本でも知られている - おみくじ
- 太占(ふとまに)・亀卜(きぼく)
鹿の肩の骨や亀の甲羅を焼いて、できたひびで占う。
日本古来の太占は、中国から亀卜が伝わると、そちらに置き換わっていった。群馬県の貫前(ぬきさき)神社などでは、今も神事として行われている
西洋
- ホラリー占星術
質問の瞬間の星の配置で答える。伝統的には、占星術師が質問を受けて、理解した時刻で図を作る - タロット
15世紀の北イタリアで、カードゲームとして生まれた。占いに使われるようになったのは18世紀の終わりから。
占い用のデッキは78枚(大アルカナ22枚+小アルカナ56枚) - オラクルカード
タロットと違って決まった型がなく、枚数も意味もデッキの作者が決める - ジオマンシー
砂に点を打って、16の図形を出す。アラブで生まれ、中世にヨーロッパへ伝わった - ルーン
ルーン文字を刻んだ石や札を引いて読む
心理学者のユングは、1950年に出た易の英訳本に序文を書いています。
偶然の一致に意味を見る「シンクロニシティ」という考え方は、ユングが易を使った経験から生まれたとされています。
いつの時刻で占うか
卜術は「その瞬間」を読むので、どの時刻を使うかは占いによって違います。
- ホラリー占星術:占星術師が質問を受けて、理解した時刻(伝統的なやり方)
- 梅花心易:占うときの年月日時や、目に入った物の数
- 易・タロット:時刻は使わない。引いた結果を読む
「気になった時刻をメモしておいて、あとで占ってもらう」場合、その時刻を使うかどうかは、占いと占い師によって変わります。
相術:形を読む
- 手相・人相
- 風水・家相
家や土地の形と方位を見る。北東を「鬼門」として避けるのも、家相の考え方。
風水の流派の1つ(玄空飛星派)は、180年を20年ずつ9つに分けた「三元九運」を使い、2024年から最後の「九運」に入ったとしている - 姓名判断
名前の画数などで見る。画数の数え方や判断は、流派によって違う
暦注:日の吉凶を書いた暦の注
カレンダーや手帳にある「大安」「一粒万倍日」なども、占いの一種です。こうした暦の注記を暦注(れきちゅう)と呼びます。
- 六曜(大安・仏滅など):旧暦の月と日で決まる
- 一粒万倍日・天赦日・寅の日・三隣亡:干支や十二支で決まる
- 恵方:年の十干で決まる。2026年は南南東
ほとんどは中国から伝わったものです。明治に太陽暦へ切り替わったとき、干支で決まる暦注はそのまま残り、六曜は今も旧暦で計算しています。
→ くわしくは 大安や一粒万倍日はどう決まる? 暦注のしくみ で、それぞれの決まり方と歴史、七夕やお盆の日付がずれた理由まで説明しています。
そのほかの占い
- 霊感・霊視・チャネリング
道具や暦を使わず、「見える・感じる」ことで占う - 夢占い
見た夢の内容を読む - ダウジング・ペンデュラム、水晶占い
道具の動きや、見えるものを読む - コーヒー占い・茶葉占い
飲んだあとのカップに残った模様を読む - 血液型占い
1970年代に、日本で一般向けの本から広まった。大きな調査でも、血液型と性格のはっきりした関係は見つかっていない
同じ暦なのに、結果が食い違うわけ
六星占術と九星気学は、どちらも東洋の暦を土台にしています。
でも、同じ人の同じ年を見ても、結果はよく食い違います。理由は単純で、区切る数が違うからです。
| 占い | タイプの元 | 運の周期 |
|---|---|---|
| 六星占術 | 日の干支 | 12年 |
| 算命学 | 日の干支 | 12年(天中殺は2年) |
| 四柱推命 | 年月日時の干支 | 10年(大運) |
| 九星気学 | 年の九星 | 9年 |
| 数秘術 | 生年月日の数字 | 9年 |
12年と9年の周期が同じ並びに戻るのは、36年に1回だけです。
そのあいだは、「片方では大殺界、もう片方では好調」という年がいくらでも出てきます。
どちらかの計算が間違っているわけではありません。材料は同じ暦でも、切り方が違えば別の占いになる、ということです。
ポイント
12という数字は、東洋にも西洋にも出てきます。
昔の中国では、約12年(11.86年)で空を一周する木星の位置で年を数える方法がありました。西洋占星術でも、木星は約12年で12星座を一巡りします。
まとめ
- 占いは「何を読むか」で、命・卜・相の3つに分かれる。生まれた瞬間、問いの瞬間、目に見える形
- 東洋の命術の多くは、干支(60)と九星(9)という同じ暦が土台
- 西洋占星術は暦の表ではなく、実際の天体の位置を計算する
- 区切る年数(12年・9年)が違うから、同じ暦でも結果は食い違う。計算の間違いではない
まずは九星気学で、自分の本命星を出してみてください。カレンダーの大安や仏滅が気になる人は、暦注の記事もどうぞ。
九星気学で、今年と今月の吉方位を見る
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