星と暦の研究室

占いの基本

占いにはどんな種類がある? ― 「命・卜・相」の3つで整理する

公開 2026.10.10 読む目安 約9分

占いの種類はとても多く、名前だけ並べても、何がどう違うのか分かりにくいものです。

でも、「何を読んでいるか」で分けると、ほとんどの占いは3つのグループに入ります。

この記事では、

  • 占いを大きく3つに分ける
  • それぞれの代表的な占いを、短く説明する
  • 同じ暦が土台なのに、占いの結果が食い違うわけを見る

の順に進みます。

この記事のポイント

  • 占いは、生年月日を読む「命」、偶然を読む「卜」、形を読む「相」の3つに分けられる
  • 東洋の命術の多くは同じ干支の暦が土台。ただ、12で区切るか9で区切るかで別の占いになる
  • 六曜などの暦注は、干支や節気で決まるものと、旧暦で計算しているものがある

占いは「何を読むか」で3つに分かれる

中国には、占いを分類する「五術(ごじゅつ)」という考え方があります。

山・医・命・相・卜の5つのうち、運命を占うのは命・卜・相の3つです(山は修行、医は医術)。

分類何を読むか例
命(めい)生まれた年・月・日・時刻四柱推命、九星気学、西洋占星術
卜(ぼく)占ったその時の偶然や時刻易、タロット、おみくじ
相(そう)目に見える形手相、人相、風水、姓名判断

この3つに入らないものもあります。

東洋の占いの材料:干支と九星

東洋の命術の多くは、同じ暦を材料にしています。先に2つだけ押さえておきます。

干支(かんし)=60通り

この2つを1つずつ同時に進めて組み合わせると、60通りで一周します(甲子、乙丑…癸亥)。

60歳を「還暦」と呼ぶのは、生まれ年の干支に戻るからです。

ポイント

十干10個と十二支12個を組み合わせると、10日ごとに十二支が2つ余ります。

この余りを「空亡(くうぼう)」、算命学では「天中殺」と呼びます。余り方は6種類です(戌亥・申酉・午未・辰巳・寅卯・子丑)。

九星(きゅうせい)=9

古代中国の「洛書(らくしょ)」という図が元になっています。

干支が「時間を数える」道具なのに対して、九星は8つの方位と中央の9マス、つまり空間の枠を使っているのが特徴です。

命術:生まれた瞬間を読む

生年月日(と時刻)から、その人の性格や運の流れを読む占いです。

東洋:干支が土台の占い

六星占術のしくみ(もう少し詳しく)

星(タイプ)の決め方

  • 生年月日から「星数(運命数)」という1〜60の数を出す
  • 解説書にある計算の例を確かめると、これは生まれた日の干支の番号(甲子=1、乙丑=2…)と一致した
星数星
1〜10土星人
11〜20金星人
21〜30火星人
31〜40天王星人
41〜50木星人
51〜60水星人

60の干支を10ずつ6つに分けていて、上で書いた空亡の6種類と同じ分け方です。

+と−

生まれた年の十二支で決まります。子・寅・辰・午・申・戌の年なら+です。

運気の12年周期

種子 → 緑生 → 立花 → 健弱 → 達成 → 乱気 → 再会 → 財成 → 安定 → 陰影 → 停止 → 減退

  • 大殺界:陰影・停止・減退の3年
  • 中殺界:乱気
  • 小殺界:健弱

星の名前について

土星・金星などの名前が付いていますが、実際の惑星の位置は使っていません。干支の6つのグループに付けた名前です。

東洋:干支以外が土台の占い

西洋とインド

ポイント

東洋の命術の多くは、暦の表があれば出せます。

西洋占星術とインド占星術は、実際の天体の位置を計算するのが大きな違いです。

卜術:問いの瞬間・偶然を読む

占ったその時に出た結果(カード、くじ、その時刻)を読む占いです。

「問いが生まれた瞬間に、答えも一緒に入っている」という考え方をします。

東洋

西洋

心理学者のユングは、1950年に出た易の英訳本に序文を書いています。

偶然の一致に意味を見る「シンクロニシティ」という考え方は、ユングが易を使った経験から生まれたとされています。

いつの時刻で占うか

卜術は「その瞬間」を読むので、どの時刻を使うかは占いによって違います。

「気になった時刻をメモしておいて、あとで占ってもらう」場合、その時刻を使うかどうかは、占いと占い師によって変わります。

相術:形を読む

暦注:日の吉凶を書いた暦の注

カレンダーや手帳にある「大安」「一粒万倍日」なども、占いの一種です。こうした暦の注記を暦注(れきちゅう)と呼びます。

ほとんどは中国から伝わったものです。明治に太陽暦へ切り替わったとき、干支で決まる暦注はそのまま残り、六曜は今も旧暦で計算しています。

→ くわしくは 大安や一粒万倍日はどう決まる? 暦注のしくみ で、それぞれの決まり方と歴史、七夕やお盆の日付がずれた理由まで説明しています。

そのほかの占い

同じ暦なのに、結果が食い違うわけ

六星占術と九星気学は、どちらも東洋の暦を土台にしています。

でも、同じ人の同じ年を見ても、結果はよく食い違います。理由は単純で、区切る数が違うからです。

占いタイプの元運の周期
六星占術日の干支12年
算命学日の干支12年(天中殺は2年)
四柱推命年月日時の干支10年(大運)
九星気学年の九星9年
数秘術生年月日の数字9年

12年と9年の周期が同じ並びに戻るのは、36年に1回だけです。

そのあいだは、「片方では大殺界、もう片方では好調」という年がいくらでも出てきます。

どちらかの計算が間違っているわけではありません。材料は同じ暦でも、切り方が違えば別の占いになる、ということです。

ポイント

12という数字は、東洋にも西洋にも出てきます。

昔の中国では、約12年(11.86年)で空を一周する木星の位置で年を数える方法がありました。西洋占星術でも、木星は約12年で12星座を一巡りします。

まとめ

まずは九星気学で、自分の本命星を出してみてください。カレンダーの大安や仏滅が気になる人は、暦注の記事もどうぞ。

九星気学で、今年と今月の吉方位を見る

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