星と暦の研究室

奇門遁甲の基本

奇門遁甲とは? 盤のしくみと、九星気学との違い

公開 2026.10.10 読む目安 約4分

奇門遁甲(きもんとんこう)は、中国から伝わった方位の占術です。日本では古くから「八門遁甲(はちもんとんこう)」とも呼ばれてきました。

時間ごとに「盤」を作り、8つの方角にどんな「門」「星」「神」がめぐっているかを見て、いつ、どの方角へ動くと良いかを選びます。

この記事では、盤に入っているもの、九星気学との違い、流派によって盤が変わることを、順に見ていきます。

この記事のポイント

  • 奇門遁甲は、時間ごとに盤を作り、良い方角へ動いて運を取りにいく方位術
  • 盤は誰が見ても同じ。九星気学のように生まれ年で人ごとに変わらない
  • 盤の作り方には流派があり、同じ時間でも別の盤になることが多い

どんな占い?

いまの日本では、良い方角へ出かけて運を取りにいく開運法として使われることが多い占いです。

ポイント

NARUTOの「八門遁甲」も、8つの門の名前は奇門遁甲と同じです。くわしくはNARUTOの「八門遁甲」と、占いの奇門遁甲の「八門」。

盤に入っている5つのもの

奇門遁甲の盤は、3×3の9マス(九宮)でできています。真ん中を除いた8つのマスが、北・北東・東・南東・南・南西・西・北西の8方角です。

それぞれのマスに、次のものが重なって入ります。

入るものひとこと
八門いちばん大事。三吉門が吉
九星天蓬星など。九星気学とは別
八神直符・九天など
天盤の干時間で動く
地盤の干局で決まる

九星・八神・干には、それぞれ9つ・8つ・9つの種類があります。方角の良し悪しは、まず八門を見るのが基本です。休門・生門・開門の「三吉門」がある方角が、その時間の良い方角の候補になります。

「遁甲」ってどういう意味?

「遁」は隠れる、「甲」は十干の1つ目です。「甲」は十干の中でいちばん尊いとされ、盤には直接置かず、戊・己・庚・辛・壬・癸(六儀)の下に隠して数えます。これが「甲を遁(かく)す」=遁甲の名前のもとだとされています。

盤は2時間ごとに変わる

奇門遁甲の盤は、時間の長さによって4種類あります。

毎日の外出でいちばん使いやすいのは時盤だ、とする本もあります。同じ日でも、午前と午後で良い方角がまったく違う、ということがよくあります。

注意

「どれくらいの距離・時間その方角へ行けば良いか」は、本によって違います。たとえば時盤で、出かける先に30分ほどいれば良いとする本もあれば、3時間ほどとする本もあります。

九星気学との違い

日本では、九星気学も方位の占いとしてよく使われています。どちらも「方角の吉凶」を見ますが、しくみはかなり違います。

九星気学奇門遁甲
人ごとに変わる同じ盤
単位年・月2時間
方角30°・60°45°ずつ
見るもの9つの星門・星・神・干

九星気学は生まれ年の星で人ごとに答えが変わり、奇門遁甲は同じ時間なら誰でも同じ盤です。ざっくり言うと、

流派で盤が変わる

奇門遁甲は、流派によって盤の作り方(局数の決め方)が違います。主なものは3つです。

同じ時間の盤を3つのやり方で作って比べてみると、2026年10月〜2027年10月の2時間ごとの盤では、盤がまるごと同じになったのは、透派と拆補法で7%、透派と置閏法で17%でした(このサイトで計算)。

つまり、流派が違うと、ほとんどの時間で別の盤になります。本やアプリで答えが食い違うときは、まず流派が同じかを確かめてみてください。

日本の「立向盤」と「座山盤」

日本の奇門遁甲には、出かけるときに使う「立向盤」と、家や庭などの造作に使う「座山盤」の区別があります。戦後、日本の透派が考えた区別とされています。このサイトの奇門遁甲の今の盤は、透派の立向盤(時盤)で出しています。

まとめ

いまこの時間の盤と、三吉門がどの方角にあるかは、奇門遁甲の今の盤で見られます。

奇門遁甲で、いまこの時間の盤を見る

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