星と暦の研究室

占いの基本

人気の占い師はどんな占術をつかってる?

公開 2026.10.10 読む目安 約11分

書店やネットでよく見る人気の占いには、それぞれ独自の名前が付いています。

  • 細木数子さん・細木かおりさんの「六星占術」(土星人、大殺界…)
  • ゲッターズ飯田さんの「五星三心占い」(イルカ座、鳳凰座…)
  • 水晶玉子さんの「オリエンタル占星術」(○○宿)
  • 木下レオンさんの「帝王占術」(あまてらすさん、竜神さん…)
  • 下ヨシ子さんの「流生命」(水流生、光流生…)

独自の名前が付いていても、その多くは、昔からある占いを土台にしています。

この記事では、人気の占い師の占いがどの伝統の占いをもとにしているかと、どこにその人ならではの工夫があるかを見ていきます。公式サイトや本に出ている結果を、伝統の占いの計算と照らし合わせて確かめました。

この記事のポイント

  • 人気の占い師は、主に伝統の占いを基本にしている
  • 独自なのは、覚えやすい名前と、それぞれの経験や考えから書かれた説明
  • 流生命のように、伝統とは別の成り立ちの占いもある

5人の占いと、その土台

書店やテレビで名前をよく見る、人気の占い師5人を取り上げます。

人占いの名前土台になっている占い
細木数子・細木かおり六星占術算命学(空亡・天中殺)
ゲッターズ飯田五星三心占い算命学・四柱推命
水晶玉子オリエンタル占星術宿曜(すくよう)
木下レオン帝王占術四柱推命
下ヨシ子流生命特になし

六星占術(細木数子・細木かおり)

どんな占い?

6つの星人は「空亡」のグループ

六星占術は、「大殺界」という言葉で広く知られる占いです。

六星占術の6つの星人は、生まれた日の干支で決まります。60の干支を10ずつに分けたまとまりで、算命学の天中殺(六星占術では空亡と呼ぶ)のグループと同じです。

星人空亡(天中殺)
土星人戌亥
金星人申酉
火星人午未
天王星人辰巳
木星人寅卯
水星人子丑

大殺界と霊合星人

空亡(天中殺)の2年を注意の時期とするのは算命学と同じです。六星占術は、空亡の2年に1年を足した3年を「大殺界」としてまとめ、12年すべての運気に名前を付けて、だれでも自分の年回りが分かる形にしました。

五星三心占い(ゲッターズ飯田)

どんな占い?

「命数」と12タイプ

五星三心では、生年月日から1〜60の「命数」を出し、そこから12タイプが決まります。

星座命数天中殺
羅針盤座1〜10戌亥
インディアン座11〜20申酉
鳳凰座21〜30午未
時計座31〜40辰巳
カメレオン座41〜50寅卯
イルカ座51〜60子丑

本に載っている「3つの命数」も、同じ部品でできています。生まれた年・月・日の十二支から、それぞれ通変星を出したものです。

運気の12年と「裏運気」

五星三心の運気は、12年で決まった順番に回ります。

よい日の名前(幸運・開運など)には、この計算だけでは説明できない入れ替えがあります。ここには、五星三心ならではの決まりがありそうです。

五星三心の「日の干支で6つ×金と銀=12タイプ」「12年の運気」「金は1年早い」「年の区切りは1月1日」は、上の六星占術と同じ形です。五星三心は、そこに通変星(5つの欲)を足しています。

性格の説明は、本人の経験から

計算の骨組みは伝統どおりですが、性格の説明は、伝統の解説をなぞったものではありません。

伝統の骨組みに、たくさんの人を占ってきた経験で肉付けしているところが、五星三心の独自の部分です。

オリエンタル占星術(水晶玉子)

どんな占い?

本命宿は宿曜の計算

オリエンタル占星術では、生年月日から27の「宿」のどれかが決まります。宿の出し方は、伝統の宿曜と同じです。

閏月の生まれや、旧暦の月の変わり目の生まれも、この計算どおりです。

「インド占星術をミックスした」と紹介されることがありますが、宿の決め方は、月の実際の位置で決めるインド式ではなく、日本の宿曜で伝わってきた旧暦の方法です。

相性と年の運気

年の運気の名前は独自のものです。もとの「成・危・安…」という漢字一文字を、「成就」「挑戦」「安定」のように、意味が伝わる言葉に置き換えています。

性格の説明も、経典がもとになっている

宿曜の経典(宿曜経)には、宿ごとに「この宿に生まれた人は…」という性格の文があります。これと公式サイトの27宿の性格の説明を読み比べると、はっきり重なるところがあります。

そのうえで、経典にない恋愛や今の暮らしの話が、たくさん書き足されています。古い経典の言葉を、今の人が読める形にしているのが、オリエンタル占星術の工夫です。

帝王占術(木下レオン)

どんな占い?

12の帝王サインは「十二運」

帝王占術では、生年月日から12の「帝王サイン」が決まります。

この帝王サインは、四柱推命の十二運(生まれた日の十干から見た、生まれた日の十二支の強さ)と対応しています。

十二運帝王サイン
長生竜神さん
沐浴風神さん
冠帯おしゃかさん
建禄おふどうさん
帝旺あまてらすさん
衰えびすさん
病弁天さん
死雷神さん
墓大黒さん
絶ガネーシャさん
胎大仏さん
養おじぞうさん

(ガネーシャさんだけは結果で確かめられていないので、残った「絶」に当てています)

十二運のいちばん強い段階は「帝旺」です。「帝王」という名前は、ここから来ていると思われます。

十二運には「病」「死」「墓」のように、そのままでは怖く聞こえる名前もあります。帝王占術では、それがすべて神さまや仏さまの名前になっていて、どのサインも親しみやすく感じられます。

10年ごとの「帝王大運」

結果には、10年ごとに変わる「帝王大運」も出てきます。これは四柱推命の大運(10年ごとの運)に十二運を当てたものです。

ほとんどは伝統の計算どおりですが、一部の人は大運の進む向きが逆になっていて、ここは独自の決まりがあるのかもしれません。

「九星気学」「神通力」も土台だと紹介されています。これらがどこに使われているかは、無料で見られる結果からは分かりませんでした。

流生命(下ヨシ子)

どんな占い?

本人の説明

流生命は、ほかの4つとは成り立ちが違います。

流生命の出し方

数流生命
0水流生
1光流生
2火流生
3奏流生
4地流生
5天流生
6風流生
7空流生
8海流生
9気流生

この出し方だと、10の流生命は、どれもほぼ同じ人数(1割ずつ)に分かれます。

伝統の占いとのつながり(推測)

ここからは推測です。

計算は伝統の占いから借りたものではなく、本人の説明どおり、独自のものと言えそうです。そのうえで、名前には密教の言葉との重なりが見えます。

推測

5人をくらべて

ここからは推測です。

流生命をのぞく4つは、どれも伝統の占いの基本の部品を土台にしていました。

どれも、それぞれの占いで最初に習うような基本の部品です。どの人も、伝統の部品から基本のものを選び、覚えやすい名前と自分の言葉の説明を付けています。専門の知識がなくても使える形にしたところが、それぞれの工夫です。

ただ、伝統との距離には差があります。

流生命だけは、計算が伝統の占いから来ておらず、本人の説明する「神様から告げられたもの」という成り立ちです。

なお、どの伝統を土台にしているかと、当たるかどうかは別の話です。

まとめ

それぞれの土台の占い(算命学・四柱推命・宿曜)の全体像は、占いの種類を地図にするにまとめています。

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