アストロマップは、世界地図に星の線を引いて、自分に合う場所を見る西洋占星術です。
「この国に行くと元気になる」「この街ではなぜか人との縁が増える」といったことを、生まれたときの星の配置から読みます。
この記事では、
- 線が何を表しているのか
- 4本の線と、星ごとの意味
- 線がどこまで効くのか
- 時期を見る「サイクロ」
- 誰が考えた占いか
を順に見ていきます。
この記事のポイント
- 生まれた瞬間に、星が昇る・真上・沈む・真下にあった場所を線にした地図
- 線の種類が「人生のどの場面か」、星が「何が起きるか」を表す
- 出生時刻が4分ずれると、線は経度で約1°(東京のあたりで約90km)動く
どんな占い?
西洋占星術では、生まれた瞬間の空の星の配置(ホロスコープ)で、その人の性格や運勢を見ます。
ふつうのホロスコープは、生まれた場所から見た空で作ります。ところが、同じ瞬間でも、地球のほかの場所では空の見え方が違います。東京で昇ったばかりの星が、別の国ではちょうど真上にある、ということが起きます。
そこで、
- 生まれたその瞬間に
- それぞれの星が「昇る・真上・沈む・真下」にあった場所を
- 世界地図の上で線につないだもの
がアストロマップです。線の近くでは、その星の性質が強く出る、と考えます。
ポイント
九星気学や奇門遁甲は、今いる場所から見た方角の吉凶を見ます。アストロマップが見るのは、地球の上の場所そのものです。どこから出発しても、線の位置は変わりません。
4本の線
星は東から昇り、真上を通って、西へ沈み、地面の下の真下を回ってまた昇ります。この4つの瞬間が、4本の線になります。
| 線 | 星の位置 | 表すこと |
|---|---|---|
| ASC | 昇る | 自分・体・第一印象 |
| DSC | 沈む | 相手・人間関係 |
| MC | 真上 | 仕事・評判・立場 |
| IC | 真下 | 家・家族・心の土台 |
- ASC:星の性質を、自分がまとう
- DSC:星の性質を、出会う相手を通して体験する
- MC:星の性質が、仕事や目標に出る
- IC:星の性質が、住まいの居心地や家族に出る
線の形
- MC・IC:北から南まで、縦にまっすぐな線になる
- ASC・DSC:緯度によって昇る時刻が変わるので、カーブになる
- 1つの星につき4本。太陽から冥王星までの10個の星で、40本の線が地図に並ぶ
星ごとの意味
線の種類が「人生のどの場面か」を表すのに対して、星は「何が起きるか」を表します。
| 星 | 性質 |
|---|---|
| 太陽 | 自分らしさ・存在感・活力 |
| 月 | 心・感情・安心・家庭 |
| 水星 | 考える・話す・書く・学ぶ |
| 金星 | 愛・人間関係・美・楽しみ・お金 |
| 火星 | 行動力・やる気・競争・怒り |
| 木星 | 拡大・幸運・チャンス |
| 土星 | 責任・制限・試練 |
| 天王星 | 変化・自由・突然 |
| 海王星 | 夢・直感・芸術 |
| 冥王星 | 強い変容・極端・再生 |
たとえば「金星のDSC」なら、出会う相手を通して愛や楽しみを体験する場所、「土星のMC」なら、仕事で重い責任を負うけれど、時間をかけた成果にもなる場所、と読みます。
良い星・重い星
古くからの西洋占星術では、
- 金星と木星は良い星(吉星)
- 火星と土星は悪い星(凶星)
- 太陽・月・水星は、そのどちらでもない
とされてきました。天王星・海王星・冥王星は、望遠鏡で見つかったあとに加わった星なので、この昔の分け方には入っていません。このサイトのアストロマップでは、火星・土星と一緒に「重い星」の側に入れています。
ドラゴンヘッドとキロン
星のほかに、この2つの線を引くこともあります。
- ドラゴンヘッド:月の通り道が、太陽の通り道を南から北へ横切る点。星ではなく点。縁や向かう方向を表す、とされる
- キロン:1977年に見つかった、土星と天王星の間を約50年で回る小さな天体。傷と癒しを表す、とされる
どちらも、アストロマップの考案者が地図に加えることを認めた線です。
線はどこまで効く?
線の真下がいちばん強く、離れるほど弱くなる、という点はどの解説も同じです。ただ、何kmまで効くかは、人によってかなり違います。
| 誰 | 効く範囲 |
|---|---|
| 考案者・1976年 | 両側 約480〜640km |
| 考案者・1982年 | 約1100kmまで |
| astro.com | 両側 約240kmが「広め」 |
| ほかの占星術家 | 約240〜800km |
astro.com は、スイスの大きな占星術サイトです。
どれも経験から言われている数字で、統計で確かめたものではありません。
出生時刻が大事な理由
地球は約24時間で1回転するので、星の線は4分で経度1°ずつ動きます。
- 出生時刻が4分ずれると、線は東西に約1°ずれる
- 東京のあたりの緯度では、経度1°は約90km
- 時刻が15分ずれると、300km以上動くことになる
母子手帳などで、出生時刻をできるだけ正確に確かめてから見るのがおすすめです。時刻が分からない場合、線の位置は信用できません。
誰が考えた?
- 生まれた場所を移して星を読む考え方そのものは古く、2世紀のプトレマイオスも、国や地域と星座を結びつけている
- 今のような世界地図に線を引く形を広めたのは、アメリカの占星術家ジム・ルイス(1941〜1995)
- 1970年代に「Astro*Carto*Graphy(アストロ・カート・グラフィ)」の名前で始めた。1981年には地図の本を出し、特許も取っている
ルイス本人も、自分の火星のASCの線の上で車にはねられた、という話が伝わっています。
時期を見る「サイクロ」
ルイスは1982年に、時期を見るための「Cyclo*Carto*Graphy(サイクロ)」も発表しました。
- 生まれたあとの星の動き(進行・その日の空の星)で、線が少しずつ動く
- 「この場所に、いつ行くと良いか」を見る
- 生まれつきの地図とセットで見る、というのがルイスの考え方
おまけ:パラン(緯度の帯)
2つの星が、同時に「昇る・沈む・真上・真下」になる緯度を、パランと呼びます。地図の上では、東西に横に伸びる帯になります。
効く幅は、緯度で1°前後とする人が多い一方、ルイスは1.5〜2°と広く取っていたとされます。
まとめ
- アストロマップは、生まれた瞬間に星が昇る・真上・沈む・真下にあった場所を、世界地図に線で描いたもの
- 線の種類(ASC・DSC・MC・IC)が人生の場面を、星が起きることの性質を表す
- 線がどこまで効くかは、約240kmから1000km以上まで、人によって違う
- 出生時刻が4分ずれると、線は約90km動く。正確な時刻で見るのが大事
あなたの星の線と、相性の良い観光地・気をつけたい観光地は、アストロマップのページで生年月日と出生時刻から見られます。旅の時期で見るサイクロもあります。
アストロマップで、あなたの星の線と相性の良い観光地を見る
ツールを開く