星と暦の研究室

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九星気学の基本

九星気学とは? 9つの星のめぐり方と、吉方位の見方

公開 2026.10.12 読む目安 約7分

九星気学(きゅうせいきがく)は、9つの星で性格や運気、方角の吉凶を見る占いです。

カレンダーや手帳の「一白」「五黄」といった文字や、「今年の吉方位」の話で見かけたことがある人も多いと思います。

この記事では、

  • 9つの星の正体
  • 星がどう動くか
  • 自分の星(本命星)の出し方
  • 吉方位・凶方位の決まり方
  • どこから来た占いか

を順に見ていきます。

この記事のポイント

  • 9つの星は空の星ではなく、「洛書」という3×3の魔方陣の数字
  • 星は年・月・日ごとに決まった順で場所を入れ替え、方角の吉凶が変わる
  • 今の形にまとめたのは、明治の終わりから大正のころの園田真次郎

9つの星

星は次の9つです。それぞれに、木・火・土・金・水の「五行」が割り当てられています。

星読み五行
一白水星いっぱくすいせい水
二黒土星じこくどせい土
三碧木星さんぺきもくせい木
四緑木星しろくもくせい木
五黄土星ごおうどせい土
六白金星ろっぱくきんせい金
七赤金星しちせききんせい金
八白土星はっぱくどせい土
九紫火星きゅうしかせい火

「星」と呼びますが、空に見える星や惑星とは関係ありません。正体は、次に出てくる魔方陣の数字です。

もとは「洛書」の魔方陣

九星のもとは、1〜9の数字を3×3に並べた図です。この図は「洛書(らくしょ)」と呼ばれています。

洛書の図。上は白と黒の点で数を表した、宋の時代からの描き方の図。下は同じ並びを数字にしたマス目。南が上で、上の段は4・9・2、中の段は3・5・7、下の段は8・1・6
九星気学の本にならって南を上にしています(吉方位のページの図は、地図に合わせて北が上です)

この並びを後天定位盤と呼びます。一白は北、九紫は南…と、それぞれの星の「ふるさと」の方角になっています。

「洛書」はもともと伝説の名前

洛書は、もとはめでたいしるしの伝説です。禹(う)という王が洪水を治めたとき、洛水という川から亀が現れ、その背中に模様があった、というお話でした。

数字の並びが「洛書の図」として描かれるようになったのは、ずっと後の宋の時代からです。

洛書が数字の図になるまで
  • 古い本:『易経』に「河(黄河)は図を出し、洛(洛水)は書を出す。聖人これにのっとる」とある。どんな図かは書かれていない
  • 漢の時代:黄河から出た龍馬の背の「河図」を見て伏羲が八卦を作り、洛水から出た亀の背の「洛書」をもとに禹が国を治める9つの原則を作った、という話が広まる
  • 宋の時代:学者たちが白と黒の点の図を描き、9までの数の図を「洛書」とした。最初は、この図を「河図」と呼ぶ学者もいた。朱熹(朱子)が自分の本に載せて、この形が定着した
  • 清の時代:学者たちが、宋の図は昔からあったものではなく、後の時代に作られたものだと論じた

星は決まった順に動く

九星気学では、真ん中に入る星が入れ替わると、ほかの星も決まった順番で場所を移します。

年ごとに1つずつ下がる

真ん中の星は、年ごとに1つずつ数字が下がります。

年真ん中の星
2024年三碧
2025年二黒
2026年一白
2027年九紫

一白の次は九紫に戻るので、9年でひと回りします。

真ん中の星が決まると、ほかの星は、洛書の数字の順(5→6→7→8→9→1→2→3→4)と同じ道すじで、数字を1つずつ増やしながら並びます。

星が動く順番の図。南が上のマス目で、中央の5から6、7、8、9、1、2、3、4の順に矢印でつないでいる。方角でいうと中央、北西、西、北東、南、北、南西、東、南東

2026年の盤

2026年は一白が真ん中なので、こうなります。

2026年の年盤。南が上。中央は一白、南に五黄、北に六白、東に八白、西に三碧、南東に九紫、南西に七赤、北東に四緑、北西に二黒。南が五黄殺、北が暗剣殺と歳破

年・月・日の盤がある

カレンダーに載っている九星は、この日盤の星です。

本命星の出し方

生まれた年の年盤で、真ん中にいた星が本命星です。性格や運気を見るときの、その人の星になります。

計算で出す

西暦の生まれ年から、次の手順で出せます(立春より前に生まれた人は、前の年で計算します)。

  1. 西暦の各けたの数字を足す。1けたになるまで足し続ける
  2. 11からその数を引く。答えが本命星の数字(10なら1=一白)

たとえば1990年生まれなら、1+9+9+0=19、1+9=10、1+0=1。11−1=10 → 一白水星です。

ポイント

自分の本命星が真ん中に入る年は「八方塞がり」と呼ばれます。2026年なら一白の人です。引越しなど大きな動きは控えるという説が多い一方で、努力が実る年とする本もあり、読み方は分かれています。

吉方位と凶方位

方角の吉凶は、その年(月・日)の盤で、どの星がどの方角にいるかで決まります。

吉になる方角

自分の本命星と相性のよい星がいる方角です。相性は五行で見ます。

たとえば三碧(木)の人なら、木を生む水(一白)、木が生む火(九紫)、同じ木(四緑)の星がいる方角が候補になります。

誰にとっても凶の方角

名前どこか
五黄殺五黄がいる方角
暗剣殺五黄の反対の方角
歳破その年の十二支の反対の方角

月盤では月破、日盤では日破と呼びます。

人によって変わる凶の方角

名前どこか
本命殺自分の本命星がいる方角
本命的殺本命星の反対の方角

2026年の例

2026年は午年で、五黄が南にいます。

三碧の人なら、さらに西(三碧がいる)が本命殺、東が本命的殺です。残った方角のうち、四緑のいる北東と九紫のいる南東が吉方位になります。

どこから来た占い?

中国で生まれ、陰陽道で日本へ

まとめたのは園田真次郎

今も、高島暦などの暦には九星が載っています。

流派で分かれるところ

基本の盤の作り方はどの流派もほぼ同じですが、使い方には違いがあります。

奇門遁甲とはどう違う?

奇門遁甲も、同じ洛書の9マスを使う方位の占いです。ただ、

  • 九星気学は生まれ年の星で人ごとに吉方位が変わる。奇門遁甲は、同じ時間なら誰でも同じ盤
  • 九星気学は年・月・日の盤。奇門遁甲は2時間ごとの盤
  • 九星気学の盤にいるのは9つの星だけ。奇門遁甲は、星のほかに門・神・干を重ねる

くわしくは奇門遁甲とは?で書いています。

まとめ

自分の本命星や今年の運勢は、九星気学のページで生年月日から見られます。吉方位は九星気学の吉方位で、日程や行き先から調べられます。

九星気学で、あなたの本命星と今年の運勢を見る

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