五星三心(ごせいさんしん)占いは、ゲッターズ飯田さんの占いです。
「金の鳳凰座」「銀のイルカ座」のように、生年月日から12のタイプを出し、性格や運気を読みます。毎年秋に、タイプ別の年運の本が出ています。
ゲッターズ飯田さんと五星三心のあゆみ
- 1975年:静岡県に生まれる。大学のころから占いを独学で勉強する
- 1999〜2005年:お笑いコンビ(のちの「ゲッターズ」)で活動。解散後、占い師として活動を始める
- 2015年:五星三心占いの最初の年運本(2016年版)が出る
- 2021年版から:12タイプ別の12冊で出るようになる
- 2021年・2022年:オリコンの年間ランキングの作家別で1位(2021年は148.3万部、2022年は122.4万部)
- 今:毎年9月中旬に年運の本が出ると、本の取次のトーハンの週間ランキングで上位に何冊も並ぶ。2026年9月のある週は、総合の20位までのうち12冊が五星三心だった
テレビなどに出るときは、赤い仮面を着けています。自分の占いで「顔は出さない方がいい」と出たためです。
人気の占い師はどんな占術をつかってる?では、5人の占いの土台をまとめて紹介しました。この記事では、五星三心をもう少しくわしく見ていきます。
- 「命数」と12タイプの出し方
- 運気の12年と、乱気・裏運気の決まり方
- 六星占術と共通するところ
- 五星三心ならではの工夫
公式の無料占いや本に出ている結果を、伝統の占いの計算と照らし合わせて確かめました。
この記事のポイント
- 6つの星座は、生まれた日の干支で決まる算命学の「天中殺」のグループ
- 命数の一の位は、四柱推命の「通変星」。金と銀は生まれ年の偶数・奇数
- 乱気・裏運気の2年は天中殺の2年と重なり、金は1年早く来る
五星三心占いの全体像
- 生年月日から、1〜60の命数を出す
- 命数から、6つの星座(羅針盤座・インディアン座・鳳凰座・時計座・カメレオン座・イルカ座)が決まる
- 生まれた年から、金と銀が決まる
- 6つの星座×金と銀で、12タイプ
- 年・月・日の運気に「幸運」「乱気」「裏運気」などの名前が付いていて、いつ動くとよいかが分かる
名前の「三心」は、星座を2つずつ組にした3つ(天・海・地)を指します。
7万人以上を無料で占ってきた経験から生まれた占いです(本人談)。
命数の出し方
命数は2けたの数字です。十の位と一の位が、別々の決まりで出てきます。
十の位は、天中殺のグループ
日にちには、年や月と同じように干支(甲子・乙丑…の60通り)が割り当てられています。
この60の干支を、甲子から10日ずつ6つに分けたまとまりが、6つの星座です。算命学では、このまとまりごとに天中殺(運気が不安定になるとされる2つの十二支)が決まっていて、星座と天中殺はそのまま対応します。
| 星座 | 命数 | 天中殺 |
|---|---|---|
| 羅針盤座 | 1〜10 | 戌亥 |
| インディアン座 | 11〜20 | 申酉 |
| 鳳凰座 | 21〜30 | 午未 |
| 時計座 | 31〜40 | 辰巳 |
| カメレオン座 | 41〜50 | 寅卯 |
| イルカ座 | 51〜60 | 子丑 |
六星占術の6つの星人も、同じ分け方です(あとで説明します)。
一の位は、通変星
一の位は、四柱推命の通変星(つうへんせい)です。通変星は、生まれた日の十干と、ほかの十干との関係を10通りに分けたものです。
五星三心では、生まれた日の十干と、生まれた月の十二支にふくまれる十干(蔵干)の関係を見ます。
| 一の位 | 通変星 | 5つの欲 |
|---|---|---|
| 1・2 | 比肩・劫財 | 自我欲 |
| 3・4 | 食神・傷官 | 食欲・性欲 |
| 5・6 | 偏財・正財 | 金欲・財欲 |
| 7・8 | 偏官・正官 | 権力・支配欲 |
| 9・0 | 偏印・印綬 | 創作欲 |
通変星を2つずつまとめ、それぞれの意味をふだんの言葉の「欲」に言い換えています。
月の十二支の「蔵干」とは
十二支には、それぞれいくつかの十干がふくまれていると考えます。これを蔵干(ぞうかん)といいます。
- 卯なら甲と乙、辰なら乙・癸・戊、のように1〜3つ
- どれを使うかは、その月の節入り(二十四節気の立春・啓蟄・清明…)から何日目に生まれたかで決まる
- 五星三心の命数は、節入りの翌日を1日目として数えたときの区切りと合う
切り替えの日数は、流派によって少しずつ違います。
ネットの早見表には、日の干支だけで命数を出していて、一の位が公式と違うものもあります。
金と銀は、生まれ年の偶数・奇数
- 西暦が偶数の年に生まれた人が金、奇数なら銀
- 東洋の暦でいうと、偶数の年は陽の干支、奇数の年は陰の干支にあたる
- 年の区切りは1月1日。暦の上の年の区切りの立春ではない
3つの命数
本には、命数を3つ出す見方も出てきます。ふだん使うのは2番目の命数です。
- 第1の命数:生まれた年の十二支の蔵干から出す(年は立春で区切る)
- 第2の命数:生まれた月の十二支の蔵干から出す(ふだんの命数)
- 第3の命数:生まれた日の十二支の蔵干から出す
十の位は3つとも同じで、一の位だけが変わります。
運気の12年と裏運気
五星三心の運気は、12年で決まった順番に回ります。
- 幸運
- 開運
- ブレーキ
- 乱気
- 裏運気
- 整理
- チャレンジ1年目
- チャレンジ2年目
- 健康管理
- リフレッシュ
- 解放
- 準備
五星三心でいちばん注意が必要な時期が、乱気と裏運気の2年です。
乱気・裏運気の年は、天中殺
乱気と裏運気の年は、算命学の天中殺の年と重なります。12年の運気が、十二支の12年と組になっているためです。
- 銀の人は、乱気と裏運気の2年が、天中殺の2年とぴったり重なる。銀の鳳凰座(天中殺は午未)なら、午年の2026年が乱気、未年の2027年が裏運気
- 金の人は1年早い。天中殺の前の年が乱気、天中殺の1年目が裏運気になる。金の鳳凰座なら2025年が乱気、2026年が裏運気
天中殺がいつ来るかが分かれば、12年の運気はすべて決まります。
2023年以降で、最初に来る乱気・裏運気の年は次のとおりです(左が乱気、右が裏運気の年)。
- 羅針盤座:金 2029・2030年/銀 2030・2031年
- インディアン座:金 2027・2028年/銀 2028・2029年
- 鳳凰座:金 2025・2026年/銀 2026・2027年
- 時計座:金 2023・2024年/銀 2024・2025年
- カメレオン座:金 2033・2034年/銀 2034・2035年
- イルカ座:金 2031・2032年/銀 2032・2033年
どの星座も、12年ごとに同じ年回りがくり返します(金の時計座なら、次は2035・2036年)。
月と日の運気も、同じ順番
- 月の運気は、同じ12の順番を、月の十二支で回している。乱気・裏運気の月は、月の天中殺の2か月(金は1か月早い)
- 日の運気も、日の十二支で同じ順番を回す。12日ごとにくり返す
注意が必要な月・日の名前は、この計算どおりに出てきます。
一方で、幸運・開運などのよい月・よい日の名前は、ときどき別の名前に入れ替わります。たとえば、乱気・裏運気の月のあいだは、よい日がすべて「運気の影響がない日」になります。ほかの入れ替えの決まりは分かっていません(下の「解明できていないこと」)。
裏運気は「裏の自分」が出る年
五星三心では、裏運気の時期に、ふだんとは反対の性格が出ると考えます。本には、タイプごとに「裏」のタイプが載っています。
- 星座の組:羅針盤座と時計座、インディアン座とカメレオン座、鳳凰座とイルカ座
- 金と銀も入れ替わる。金の時計座の裏は銀の羅針盤座、銀の羅針盤座の裏は金の時計座
- 組になる星座は、天中殺が反対どうし(戌亥と辰巳、申酉と寅卯、午未と子丑)
- 三心の「天・海・地」も、この3つの組のこと(天=羅針盤座と時計座、海=鳳凰座とイルカ座、地=インディアン座とカメレオン座)
六星占術と共通する形
五星三心の骨組みは、細木数子さんの六星占術と共通しています。
| 六星占術 | 五星三心 | |
|---|---|---|
| 6つのタイプ | 星人 | 星座 |
| もとの考え | 空亡 | 天中殺 |
| 2つに分ける | +・− | 金・銀 |
| 分け方 | 年の陰陽 | 年の陰陽 |
| 年の区切り | 1月1日 | 1月1日 |
| 運気 | 12年 | 12年 |
| 注意の時期 | 3年 | 2年 |
| 陽の年 | 1年早い | 1年早い |
- 6つのタイプは、どちらも生まれた日の干支で決まる。算命学の空亡と天中殺は同じもの
- 注意の時期は、六星占術が大殺界(陰影・停止・減退)の3年、五星三心が乱気・裏運気の2年。陽の年生まれの人が1年早くずれるのは同じ
- 算命学の天中殺は2年。陰陽で1年ずらすのは、六星占術と五星三心に共通の決まり
五星三心は、この形に通変星(5つの欲)を足して、60通りの命数にしています。
12年の運気の名前をならべると
六星占術と五星三心の12年を、天中殺に対する位置で並べると、次の名前どうしが同じ位置にあります。意味まで同じかは分かりません。
- 陰影 = 乱気
- 停止 = 裏運気
- 減退 = 整理
- 種子・緑生 = チャレンジ1年目・2年目
- 立花 = 健康管理
- 健弱 = リフレッシュ
- 達成 = 解放
- 乱気 = 準備
- 再会 = 幸運
- 財成 = 開運
- 安定 = ブレーキ
六星占術にも「乱気」という名前がありますが、五星三心の乱気とは違う位置にあります。
解明できていないこと
ここまでの計算で、命数と12タイプ、乱気・裏運気の年・月・日は出せます。一方で、次のことは分かっていません。
よい日・よい月の名前の入れ替え
- 乱気・裏運気の月のあいだ、よい日が「運気の影響がない日」になる決まりは分かっている
- それ以外の月で、幸運の日が開運になったり、チャレンジになったりする決まりは分からない
- 日の九星・十干・曜日のどれとも合わない
金が1年早い理由
- 六星占術のプラスの人と同じずらし方だが、なぜ1年ずらすのかは分からない
- 算命学の天中殺には、陰陽で1年ずらす決まりは見つかっていない
一部の月の、蔵干が切り替わる日
- 一の位を決める蔵干は、節入りから何日目かで切り替わる
- 寅・申・亥・戌・酉の月は、切り替わる日数を確かめきれていない
- この5つの月で、節入りから1〜2週間のあいだに生まれた人は、この記事の計算と公式の命数がずれることがありうる
確かめていないこと
- 12年の運気に九星気学を組み合わせた、36年周期の運気
- 時間ごとの運気
- 夜中から日の出までに生まれた人は、前の日の命数が強く出るという話
- 相性の点数の出し方
- 6つの星座の性格の説明が、どこから来ているか
ご存じの方は、ご意見・ご要望からぜひ教えてください。
推測
伝統と工夫
ここからは推測です。
計算の骨組みは、伝統の占いの基礎でできています。
- 天中殺のグループ(算命学)
- 生まれ月から出す通変星(四柱推命・算命学)
- 天中殺の年・月・日の回り方
どれも、算命学や四柱推命で最初に習う基礎です。
そのうえで、五星三心ならではの工夫があります。
- 名前:天中殺のグループを星座に、通変星を「欲」に言い換えて、専門の知識がなくても使える形にしている
- 性格の説明:6つの星座の性格を、天中殺の伝統の解説と比べると、重なるのはイルカ座(子丑)など一部。多くは伝統の解説にない、本人ならではの言葉
- 12年すべてに名前:天中殺の2年だけでなく、残りの10年にも「幸運」「解放」などの名前と過ごし方が付いている
いつ運気が落ちるかは天中殺の計算(金を1年ずらすのは六星占術と同じ)、どんな人か・どう過ごすかの説明は本人の経験から、という作りと言えそうです。
まとめ
- 五星三心の12タイプは、6つの星座×金と銀。星座は算命学の天中殺のグループ、金と銀は生まれた年の西暦の偶数・奇数(区切りは1月1日)
- 命数の一の位は、四柱推命の通変星。日の十干と、生まれ月の十二支の蔵干から出し、2つずつを5つの「欲」にまとめている
- 乱気・裏運気は天中殺の2年。金は1年早く来る。この形は六星占術と共通
- よい日・よい月の名前の入れ替えと、金が1年早い理由は、まだ解明できていない
- 計算の骨組みは伝統の占いの基礎、性格や過ごし方の説明は本人の経験から。土台の占いを知ると、自分のタイプの意味が見えやすくなります
ほかの人気の占いの土台は、人気の占い師はどんな占術をつかってる?にまとめています。
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