星と暦の研究室

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占いの基本

紫微斗数(しびとすう)とは?命盤の12の宮と14の星

公開 2026.10.19 読む目安 約9分

紫微斗数(しびとすう)は、中国で生まれた占いです。

四柱推命と並ぶ中国の代表的な「命術」(生まれた日時で、その人の性格や一生を読む占い)で、今は台湾などでとくに盛んです。

生まれた年・月・日と時刻から「命盤」という表を作り、人生を12の分野に分けた「宮」に星を並べて読みます。

この記事では、次のことを順に見ていきます。

  • 紫微斗数のしくみ
  • 12の宮と14の主星
  • 自分の命宮の主星の出し方
  • 時期の読み方と、四柱推命との違い
  • 紫微斗数の歴史

この記事のポイント

  • 生年月日と生まれた時刻から、12の宮に14の主星を並べた「命盤」で読む
  • 星の名前は北斗七星・南斗六星などからとり、置く場所は暦から計算する
  • いちばん大事なのは命宮で、そこに入った主星が性格の中心になる

紫微斗数のしくみ

名前の「紫微」は、中国の古い天文学で、北極星を中心にした星の集まり「紫微垣(しびえん)」のことです。天帝の住む場所とされました。

紫微星を中心に多くの星を使い、人の運命(数)をはかる(斗る)ことから、紫微斗数と呼ばれます。

空の星の位置は使わない

紫微斗数の星は、北斗七星や南斗六星などから名前をとっています。ただし、命盤に置く場所は生年月日と時刻から暦で計算し、空の実際の星の位置は使いません。

このような星は「虚星(きょせい)」と呼ばれます。西洋占星術やインド占星術が、生まれたときの実際の天体の位置を計算するのとは、ここが大きく違います。

命盤のつくり

紫微斗数の命盤の例。外まわりの12のマスに十二支が決まった位置で並び、それぞれのマスに宮の名前と主星が入る。真ん中には旧暦の生年月日と五行局が書かれている
架空の1992年8月8日14時生まれ。金色のマスが命宮

命盤には、14の主星のほかにも補助の星を並べます。使う星の数は流派で違い、多いと100を超えます。

命宮と主星の置き方

古典『紫微斗数全書』に書かれている手順です。月は旧暦で数えます。

  1. 寅のマスを1月として、時計回りに生まれた月まで数えます
  2. そのマスを子の刻として、反時計回りに生まれた刻(2時間ごとの十二支)まで数えます止まったマスが命宮です
  3. 同じマスから時計回りに数えて止まったマスが、身宮(しんぐう)です
  4. 生まれ年の十干から、各マスの十干を決めます命宮の干支の納音(なっちん)で「五行局」が決まります(水二局・木三局・金四局・土五局・火六局)
  5. 五行局の数と、旧暦の生まれた日から、紫微星のマスが決まります
  6. 残りの13の主星は、紫微星と天府星から決まった間隔で並びます

閏月に生まれた人は、次の月の生まれとして数えると書かれています。

12の宮

12の宮は、人生の分野を12に分けたものです。命宮から順に、次の12があります。

知りたいことに合わせて、その宮に入った星を読みます。たとえば結婚なら夫妻宮、仕事なら官禄宮です。いちばん大事なのは命宮で、恋愛やお金を見るときにも、命宮の星がいつも関わってきます。

もう1つの自分「身宮」

命宮とは別に、「身宮」という宮もあります。身宮は独立したマスではなく、命宮・夫妻宮・財帛宮・遷移宮・官禄宮・福徳宮のどれかに重なります。

どれに重なるかは、生まれた月と時刻で決まります。人生の後半に強く働く、という見方が多い宮です。

14の主星

命盤に並ぶ星のうち、いちばん大事なのが14の「主星」です。

紫微斗数の14の主星を3つに分けた図。北斗七星からとった貪狼・巨門・廉貞・武曲・破軍、南斗六星からとった天府・天梁・天機・天同・天相・七殺、天の中心と日・月の紫微・太陽・太陰
『紫微斗数全書』の分け方。紫微星は天の中心の星

『紫微斗数全書』は、紫微星を「中天の尊星で、帝座」、「多くの星の中心」と書いています。14の主星の中心に立つ、帝王の星です。

命盤では、14の主星が2つのグループに分かれ、それぞれ決まった間隔で並びます。

1つのマスに2つの主星が入ることもあれば、1つも入らないマスもあります。2つ入ったときは、2つを合わせて読みます。

14の主星の意味

星の性質は、『紫微斗数全書』の書き方と、日本の解説で多く使われている言い方をまとめました。

同じ星でも、どの宮に入るか、どの星と並ぶかで読み方が変わります。

命宮の主星の出し方

生年月日と生まれた時刻を入れると、命宮の主星と、14の主星を並べた命盤が出ます。

入力した生年月日はこの画面の中だけで計算し、どこにも送信しません。

01

命宮の主星

生年月日と時刻を入れると出ます

02

旧暦と五行局

紫微星の位置を決める数

03

身宮

もう1つの自分の宮

もっと詳しく:副星・四化・10年ごとの大限・1年ごとの流年まで出すなら、紫微斗数のツールへ。閏月などの数え方も切り替えられます。

命宮に主星がないとき

命宮に14の主星が1つも入らない命盤もあります。これを「命無正曜(めいむせいよう)」と呼びます。

そのときは、向かいの遷移宮の主星を借りて読むのが一般的です。上の計算でも、命宮に主星がないときは、遷移宮の星を出しています。

時期の読み方

命盤は一生変わりません。その上に、時期ごとの運を重ねて読みます。

大限のたどる向きは、生まれ年の陰陽と男女で決まります。『紫微斗数全書』では、陽の年の男性と陰の年の女性は時計回り、陰の年の男性と陽の年の女性は反時計回りです。

四化:4つの星の変化

生まれ年の十干によって、4つの星に「化禄・化権・化科・化忌」という変化がつきます。

たとえば甲の年に生まれた人は、廉貞が化禄、破軍が化権、武曲が化科、太陽が化忌になります。

四化を、宮ごとの十干からも出して、宮と宮のつながりを読む「飛星派」という流派もあります。

生まれ年の十干と四化の表

『紫微斗数全書』の「安禄権科忌四星変化訣」によります。年干は生まれ年の十干です。文昌・文曲・左輔・右弼は、14の主星ではない補助の星です。

年干化禄化権化科化忌
甲廉貞破軍武曲太陽
乙天機天梁紫微太陰
丙天同天機文昌廉貞
丁太陰天同天機巨門
戊貪狼太陰右弼天機
己武曲貪狼天梁文曲
庚太陽武曲太陰天同
辛巨門太陽文曲文昌
壬天梁紫微天府武曲
癸破軍巨門太陰貪狼

庚と壬の年は、本や流派によって星が違います。庚は化科と化忌が太陰と天同で入れかわる本があり、壬の化科を天府ではなく左輔とする本もあります。

四柱推命との違い

紫微斗数と四柱推命は、どちらも生年月日と時刻を使う中国の命術です。ただし、命式の作り方と、読むものが違います。

2つをあわせて使う占い師もいます。

紫微斗数の歴史

紫微斗数は、陳希夷(ちんきい)が作ったと伝えられています。陳希夷は五代から宋の初めの道士・陳摶(ちんたん)のことで、華山に住み、宋の皇帝から「希夷先生」の号を受けました。ただし、本当に陳希夷が作ったのかは、確かめられていません。

紫微斗数のおもな流派

大きく分けると、次のような流派があります。

  • 三合派:古典の星の組み合わせ(格局)を中心に読む
  • 飛星派:宮ごとの十干から四化を飛ばし、宮と宮のつながりを読む
  • 中州派:香港の王亭之(おうていし)が広め、香港・マカオで影響が大きい
  • 欽天四化:四化と、星が自分の宮で変わる「自化」を中心に読む

日本でも、飛星派や欽天四化の本が出ています。

まとめ

まずは上の計算で、自分の命宮の主星を出してみてください。生まれの干支から見る四柱推命の命式は、四柱推命で出せます。

大限・流年・四化まで見るなら、紫微斗数のツール

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