数秘術(すうひじゅつ)は、生年月日や名前を数に置きかえて、その人の性質や、年ごとの流れを読む占いです。英語ではヌメロロジー(numerology)と呼ばれます。
いちばんの基本は、生年月日の数字を足して1桁にした「運命数」(英語ではライフパスナンバー)です。計算は足し算だけなので、紙とペンがあればすぐに出せます。
この記事では、次のことを順に見ていきます。
- 数秘術のしくみ
- 運命数の出し方
- 運命数の意味
- 個人年と9年の流れ
- 名前の数
- 数秘術の歴史
この記事のポイント
- 生年月日の数字を足して1桁にした「運命数」が、いちばんの基本
- 11・22・33は1桁にしない「マスターナンバー」として読むことが多い
- 個人年は1から9の9年でひと回りし、年ごとのテーマを読む
数秘術のしくみ
数秘術では、1から9までの数と、11・22・33の「マスターナンバー」に、それぞれ性質があると考えます。
生年月日や名前から数を出して、その数の性質で読みます。どの数にも長所と気をつけたいところがあり、数そのものに優劣はありません。
よく使われる数は、次の4つです。
- 運命数生年月日の数字を全部足した数
その人の性質や、生き方の軸を表します - 誕生日の数生まれた日の数字だけから出す数
生まれ持った才能や強みを表すと説明されることが多い数です - 名前の数名前のローマ字を数にして足した数
- 個人年生まれた月と日に、見たい年を足した数
1から9の9年でひと回りします
運命数の出し方
運命数の計算方法は、生年月日の8つの数字を、1つずつ全部足すだけです。2桁になったら、1桁になるまでもう一度足します。
マスターナンバー
足している途中で11・22・33が出たら、1桁にせず、そこで止めます。この3つを「マスターナンバー」と呼びます。
たとえば1990年5月23日生まれなら、次のようになります。
- 1+9+9+0+5+2+3=29
- 2+9=11
11は1桁にせず、運命数は11です。マスターナンバーは、1桁にした数(11なら2、22なら4、33なら6)の性質もあわせ持つ、と説明する解説もあります。
足し方は2つある
運命数の足し方には、大きく2つのやり方があります。
- 全部を一度に足す上で紹介したやり方で、日本の解説で多い方式です
- 年・月・日を別々に1桁にしてから足す英語圏の主な解説や、20世紀はじめの数秘術の本は、この方式です
ふだんはどちらで足しても同じ数になります。違うのは、途中で11・22・33が出るかどうかだけです。1900〜2030年の毎日で計算すると、7日に1日ほどが、足し方で数が変わる日でした。
たとえば1985年9月17日は、次のように変わります。
- 全部を一度に足す:1+9+8+5+9+1+7=40 → 4
- 年・月・日に分ける:年 1+9+8+5=23 → 5、月 9、日 1+7=8 → 5+9+8=22
残すマスターナンバーも解説で違い、11・22・33を残すものが多い一方、11と22だけを残すものや、44まで残すものもあります。ほかの本やサイトと数が違ったときは、足し方とマスターナンバーの扱いを見比べてみてください。
運命数の意味
1〜9と11・22・33の数ごとの性質を、数秘術の解説で共通して書かれていることからまとめました。
- 1 切り開く人人に頼らず、自分で決めて進むタイプ
新しいことを始める力があり、自然と人を引っぱる立場に立ちます - 2 調和の人協力と調和を大切にするタイプ
相手の気持ちに敏感で、人と人の間に立って関係を整えます - 3 表現の人話す・書く・つくるなど、表現する力のあるタイプ
社交的でユーモアがあり、楽しむことを大切にします - 4 積み上げる人堅実で、実務に強いタイプ
決まりや枠組みを大切にし、安定した土台をつくっていきます - 5 自由の人新しい体験や冒険が好きなタイプ
変化に強く、どんな場にも柔らかくなじみます - 6 愛情の人面倒見がよく、家族や身近な人を大切にするタイプ
責任感があり、美しいものを感じとる力もあります - 7 探究の人知りたいことをとことん考えるタイプ
ひとりの時間を好み、目に見えないものや心の世界にも関心を向けます - 8 達成の人強い意志で目標に向かうタイプ
ビジネスや経営の力があり、仕事やお金の面で形を残していきます - 9 博愛の人世の中や人のために動きたいタイプ
共感する力と包容力があり、理想を高く持っています - 11 直感の人マスターナンバーのひとつ
感受性が強く、目に見えないものや心の世界にも関心を向けます
2(調和)の性質もあわせ持つ数です - 22 形にする人マスターナンバーのひとつ
「マスタービルダー」とも呼ばれ、計画を立てて実行し、人を導く力があります
4(堅実)の性質もあわせ持つ数です - 33 癒しの人マスターナンバーのひとつ
奉仕と思いやりの数で、人に教え導く「マスターティーチャー」とも呼ばれます
6(愛情)の性質もあわせ持つ数です
どの数にも、気をつけたいところがあります。たとえば1は「ひとりで抱え込む」、2は「自分の意見をのみ込む」と書かれることが多くあります。
もっと詳しく:自分の運命数の長所・気をつけたいところ・仕事・人との関わりは、数秘術のツールで生年月日を入れると出ます。足し方で数が変わる日は、両方の数を出しています。
個人年と9年の流れ
数秘術では、年ごとの流れを「個人年(パーソナルイヤー)」で見ます。
生まれた月と日の数字に、見たい年の数字を足して、1桁にします。4月16日生まれの人の2026年なら、次のようになります。
- 4+1+6+2+0+2+6=21
- 2+1=3
個人年は1から9までの9年でひと回りし、年ごとにテーマがあります。
- 1 始まりの年新しいことを始め、方向を決める時期
- 2 つながりの年ペースを落とし、人との関係を育てる時期
- 3 表現の年気持ちやアイデアを外に出し、楽しむ時期
- 4 土台の年地道に積み上げ、先の支えを作る時期
- 5 変化の年環境や考え方が動き、新しい体験が増える時期
- 6 愛と責任の年家族や身近な人との関係に目が向く時期
- 7 内省の年立ち止まって、学びと休息にあてる時期
- 8 実りの年積み重ねてきたことが、成果や評価になりやすい時期
- 9 仕上げの年終わらせ、手放して、次の始まりに備える時期
年の切り替わりはいつ?
個人年が次の数に変わる日は、解説によって1月1日と誕生日に分かれています。どちらの考え方もあります。
また、個人年では11・22・33も1桁にして、1〜9で見る解説が多く見られます。
名前の数
数秘術では、名前も数に置きかえて読みます。名前をローマ字にして、アルファベットを1〜9の数に当てはめ、足して1桁にします。
AからIまでを1〜9とし、Jからまた1に戻ります。日本の解説の多くが、この当て方で計算しています。
名前からは、使う文字で3つの数を出します。
- 名前の数すべての文字を足した数
持って生まれた才能や、ふだんの力の出し方を表します - 母音の数母音(A・E・I・O・U)だけを足した数
心の奥で望んでいることや、本音を表します - 子音の数子音だけを足した数
まわりの人から見えるあなたの印象を表します
たとえば「TANAKA HANAKO」なら、名前の数は8、母音の数は11、子音の数は6です。
ローマ字の書き方
- ヘボン式で書くパスポートと同じ書き方です
「さとう」は SATO のように、のばす音は書きません - 生まれたときの名前で見る結婚などで名字が変わった人は、旧姓で見ます
書き方が1文字違うだけで、数が変わることもあります。数秘術のツールでは、ふりがなを入れるとパスポート式のローマ字に直して計算し、ローマ字を自分で直すこともできます。
数秘術の歴史
数秘術は、古代ギリシャの数学者ピタゴラスが始めたと紹介されることがよくあります。ただ、ピタゴラス本人は書いたものを残していません。
- 20世紀のはじめ今の形に近い数秘術の本が、アメリカで次々に出ています
- L・ダウ・バリエット1847〜1929年
今の数秘術の形をつくった人として、よく名前が挙がります
1904〜1905年ごろから数の本を出し、題には「ピタゴラスの教えによる」と添えています - マスターナンバー11と22を1桁にしない読み方は、バリエットの本にすでにあります
33は、バリエットの本では6に縮めています
33を残す読み方がいつ始まったかは、はっきりしません
カバラ数秘術とピタゴラス数秘術
日本では「カバラ数秘術」「ピタゴラス数秘術」という呼び名もよく見かけます。
違いとしてよく挙がるのは、次の2つです。
- マスターナンバーカバラ数秘術は11・22・33を使い、ピタゴラス数秘術は1〜9だけで見る、という説明
- 名前の文字の当て方カバラ数秘術はヘブライ文字の数の当て方、ピタゴラス数秘術はABC順の当て方、という説明
生年月日の計算は、どちらの呼び名の解説でも、この記事で紹介した足し算で出しています。
まとめ
- 数秘術は数で読む占い生年月日や名前を数に置きかえて、性質や年ごとの流れを読みます
- 運命数がいちばんの基本生年月日の数字を全部足して1桁にします
11・22・33はそのまま読みます - 足し方で変わる日もある年・月・日を分けて足す方式では、7日に1日ほど数が変わります
- 個人年は9年でひと回り生まれた月と日に見たい年を足して、その年のテーマを見ます
自分の運命数・名前の数・これからの個人年は、数秘術のツールで出せます。
運命数・名前の数・個人年を、数秘術のツールで出す
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